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余命3か月から1年半素敵に生きたお母さんの闘病記(最終)

余命3か月から1年半素敵に生きたお母さんの闘病記(前編)
余命3か月から1年半素敵に生きたお母さんの闘病記(続編1)
余命3か月から1年半素敵に生きたお母さんの闘病記(続編2)

4月9日 絶不調きた
前回の記事で「出かけたい」と書いた。
エステに行く予定だった。

人気のエステの予約をとってもらい、ワクワクしていた。

前日、どうも調子悪い。
でも、明日には良くなってるかもしれないし。

当日、良くなってなかった。
朝、キャンセルの連絡をした。

時間を追うごとに体調は下降線をたどる。
痛いわけでは無いけど、体がどうにもこうにもだるい。
どうしようもなくきつい。

その日の夜、予約をとってくれたYちゃんがいちごを持って来てくれた。
玄関先で少し話したけど、椅子に座っていたものの
話をするのもやっとだったので、
申し訳ないと思いつつお引き取りいただいた。

その後、父も我が家に来てくれた。
長女の荷物を運んでくれて、そのまま長女を連れて帰る予定だった。

その頃は、さらに不調で私は初めて辛くて泣いた。

長女の引越しは翌日に変更してもらった。

今まで、友人とのやりとりで泣くことはあった。
でも、自分自身の病気の辛さで泣くことは一度も無かった。

このまま上昇できなければ、今頃はこの世と呼ばれる場所にいなかっただろう。

みなさんの励ましに力をいただき、見事復活を果たして、今に至る。

もうこんなきつい思いはしたくない。
健康体にしてくれとは言わない。
神様だか仏様がいるならば、
どうか、そこそこの状態でいいので保たせてほしいと、お願いしたい。

信仰心が無いので、そんな願い事は
聞いてもらえないのは百も承知。

自分の体調は自分で管理する。

服薬と休息を上手に取り入れ、
最悪の事態を先延ばしにしていこう。

4月15日 入院
本日入院。
慣れないタブレットからup
コメント返信も慣れてないのでしない。
コメント受付ない設定も考えたが、暇なので受付ることにする。
でも、返事はしない。

4月18日 もう退院したい
ご飯も食べたくないし、お腹は痛いし
トイレもめんどくさいし、なんか吐き気はするし、
もうやだ、ほんとやだ。

明日、退院しよう。

きっと家に帰ったら良くなるから。

4月20日 退院
退院した。

入院中、たくさんの励ましコメントをいただき、
返信はしなかったが、大きな力をもらった。
この場を借り、お礼を申し上げる。
ありがとうございました。

入院生活は、本当に辛かった。
初日から退院まで辛くて辛くて、看護師さんに 慰めてもらっていた。

(中略)

家に帰ったら、まず気分が良くなった。
体調は、残念ながら相変わらず(-.-)
でも、少しずつ良くなればいいと思っている。

子供たちと過ごす時間はやっぱり最高だ。
家族っていいな。

5月18日 緊急入院(代筆)
救急車にて緊急入院。

輸血必要。

頑張ります。

5月21日 峠は越えました
心配かけてるので更新。

なんやかんやあって、今は落ち着いている。

血圧も低いし(70-40)
熱も下がらない。

コメントはありがたく拝見中。

だめか、と覚悟したが、持ち前の生命力の勝利

頑張った私の身体、ばんざいヽ(・∀・)ノ

5月27日 退院
わがまま患者だった入院生活。
看護師さんも手を焼いただろう。
献身的に看護してくださった。
短めだが、お礼の手紙を渡した。

退院。

体調は帰ってから良くなれば いいと思っている。

眠い。とにかく眠い。

ベッドの上に座っていても首がかくっとなるくらい。

とりあえず、近況報告まで。

6月12日 眠り姫
これ、絶対薬のせいだよね。

もー、眠くて眠くて…

いろいろ細かな用事があるのにぜんぜん進まない。

やることと期限を書き出してみたら、ちょっと整理できた。

まず、借りてた本を読んだ。
早く返さないと気になるので。
眠くて全然進まなかったけど、途中からななめ読みで一冊読んだ。

もう一冊は子供に借りてるので、
じっくりゆっくり読みたいから少しずつ読む。

ほかの用事は全然進まない。

眠い・・・眠い・・・

パソコンの前で座って寝てる。
あちこち痛くなりそうなので、布団に移動。

おやすみなさい。

6月26日 貧血のため再入院
今回は代筆ではない。
ちなみに前回代筆は次女。

またまた入院になってしまった。

ちょうど父が来てくれたので病院に連れてきてもらい、そのまま入院。

父と長女次女、3人も付き添いがいて心強い。

と思ったら、個室に空きがなく、二人部屋になってしまった。

3人もくつろげるスペースは無いので、帰ってもらうことにした。

相変わらず繋がれまくって、動けないのがしんどい

6月29日 ちょっとブログを休みます。
多分、一、二週間くらい。

体調は上向きです。

輸血万歳\(^o^)/

ご心配なく。

7月15日 ご心配かけてます
みなさん、いつも応援してくださってありがとうございます。

あたたかなコメントに、とても励まされました。

今、また緊急入院してます。

もしかしたら、最後の更新になるかもしれないと思い、
記事を書いています。

これまで支えてくださった皆様、ありがとうございました。

もっともっと言いたいことはいっぱいあるのに、
なんて書いていいのかわかりません。

ただひとつ、
私の人生は、本当に多くの方のおかげで、
幸せなものになりました。

ありがとう。 ありがとう。 ありがとう。

時々、思い出してもらえたら 嬉しいな(*^^*)

ひとまず、これでブログは 終わりにしたいと思います。

ありがとうございました。

8月24日 ありがとうございました。
2015年8月24日17:55
家族に見守られ、安らかに息をひきとりました。
これまで支えてくださった皆様に心より御礼申し上げます。

通夜葬儀に関しましては、
個人的に携帯にご連絡いただければ折り返しお伝えします。

コメントの返信はいたしませんので、あらかじめご了承下さい。

(手帳より代筆)

8月31日 長女より
母が天国に旅立って1週間が経ちます。

前回の記事に多くのコメントが寄せられ、とても嬉しく思います。
はじめは記録として始めたブログでした。
入院中もコメントまだ読めてないよと、
私からタブレット端末を取り上げることが多くありました。
それほど母にとって、このブログは大切な場所だったのだと思います。

突然のブログの通知に驚かれた方もいると思います。
すみません。
勝手にこのブログを更新していいものかととても悩みましたが、
私の気持ちを綴らせてください。

母はステージ4-bの癌を告げられ、治療しないことを選びました。
その選択が正しかったのかは、今でもわかりません。
治療していたら…
そう考える日も多くあります。
ですが私は母の選択全てを受け入れているつもりです。
母が亡くなってからこの選択に賛成とは、
はっきりと言えなくはなりましたが、
このような選択肢もあることを1人でも多くの方に知っていただきたいです。

母が癌になって、私にとって大きな存在を失いました。
しかし母が癌になったからこそ 気づけたものも多くありました。
いつか来る別れが少し早かっただけなんです。
母は
「自分がみんなの悲しみを全部持って行ってあげるから、
いつまでも悲しんでいないで明るく生きなさい」
そう言いました。
だから私は泣きません。
ずっと母のことを忘れないでいてあげてください。
そうすれば母は私たちの心の中で、いつまでも生き続けます。

最後になりましたが、みなさん、がん検診は必ず受けてください。
風邪一つ引かないのが自慢な母でした。
気づいたときには手遅れでした。
みなさんに同じ思いはして欲しくない。
私からのお願いです。

母を応援してくださって、ありがとうございました。
もうこのブログが更新されることはありませんが、
母の生きた証として残しておくことにします。
たまに覗きにきて母のこと思い出してくれると嬉しいです。
ありがとうございました。

※つたない文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
気に障ることがありましたら 、お詫び申し上げます。
なおコメントへの返信はいたしませんので 、ご理解のほどよろしくお願いします。





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